野田海斗(のだ・かいと)
PROFILE
野田海斗(のだ・かいと)
2021年入社
工業高校建築科卒業後、2021年4月に株式会社協栄組に入社。建築工事部工事課に所属。
社寺建築など幅広く手掛けている点に魅力を感じた
叔父が大工だったので、休みの日にいろいろなものをつくっている姿を見てきました。その影響で建築に関心を持ち、工業高校の建築科に進学。私は長崎県生まれで、一度東京に出てみたいと思っていたところ、先生から都内にある当社を紹介されました。
就職活動をしていた時期は、新型コロナウイルス感染症が流行しており、会社見学に行けませんでした。当社のホームページを見て、新築のマンションやオフィスビルだけではなく、社寺建築も手掛けているのを知りました。幅広い仕事を行っている点に魅かれて、入社を決めました。
入社後は建築工事部工事課に配属され、2週間ほど研修を受け、その後は実際に現場に出て仕事を教えてもらっています。
高校時代に授業で建築の基礎を学んだおかげで、仕事をしていても理解できる面もあり、授業を受けてよかったと思っています。
仕事を任せてもらえるようになったから感じるプレッシャーと達成感
最初は新築マンションの建築現場に入り、掃除など簡単な仕事からやらせてもらいました。1年ほど前から、所長と二人で別の新築マンションを担当しています。職人が仕事しやすいように仕事の段取りを考えたり、仕上がった部分や工事現場の周囲を汚したりしないように養生をしたりするのが、私の仕事です。一人で仕事を任せてもらえるようになったので、しっかりやらなければとプレッシャーを感じる場面もありますが、その分達成感もあります。
仕事をしていても、まだまだわからないことはたくさんあります。慣れていない仕事もあります。わからない時は、所長や職人に確認しながら進めています。私は教わる立場なので、真剣に話を聞くように心がけています。
新築マンションの場合、階数が増えれば増えるほど、仕事量は増えます。一度、自分の段取りがうまくいかず、見通しの甘さから工期が間に合わないかもしれない状態になりました。所長に相談したところ、職人を追加で手配してくれて、なんとか乗り切れました。先の工程を考えながら仕事をしなければならないと実感しました。
作業時間を短縮でき、自分の成長を実感する日々
工事現場では、施工の様子を写真に残しています。所長や先輩からは、「工事が始まる前に、過去に行った工事の写真を見ておいた方がいい」とアドバイスをもらった経験があります。事前に写真を見ておくと、仕事がイメージしやすくなります。忙しくて写真を確認せずに現場に入った時はとても苦労し、アドバイスのありがたさを実感しました。当社は若手社員がそんなに多くない分、先輩たちが気にかけてくれて、いろいろと声をかけてくれます。そんな先輩たちなので、これから入社してくる人もきっと大切にしてくれるはずです。
今の現場に入った1年前に比べると、同じ作業でも効率的に行い作業時間を減らせるようになり、自分の成長を感じます。私の10歳ぐらい上の先輩で、職人からの評判が良い人がいます。私もいつかそんな先輩のようになりたいと思っています。
後戻りができない仕事だからこそ責任を持って仕事に臨む
職人の場合は、建物をつくる工程のうち、一部分しか関わりません。当社は現場監督を務めているので、建物が仕上がっていく様子を最初から最後まで見ることができます。それが、仕事の楽しさの1つです。
工事が始まる前に図面を確認しますが、図面は二次元です。実際に建物が立っていくと、「この形になるのか」「イメージ通りだ」など、驚いたり納得したりするケースもあります。それもまた、面白いですね。
ただし、建築の過程でミスをしたら後からは直せない場合もあります。そのため、1つひとつの作業をしっかりやっていかなければなりません。責任が重い仕事です。
この仕事には、向き不向きはないと思っています。私自身、特に向いているわけではありません。ただ、しっかりと仕事をやり続けることが大切です。今、私には後輩がいないので、もし新入社員が入って後輩ができたら、すごくうれしいですね。建築の仕事に興味があれば、きっかけは何でも構わないので、とりあえずやってみてください。